ロダンは瞬時に才能の息吹

わざわざ

隣りに座っている生徒はいかにも芸術肌といっても漫画を描けるようなタイプで、温かみのある絵が上手でした。
当時の美術教師はその生徒と似たタイプで、年齢の分だけ険しい雰囲気ではあったし毒舌を吐く。
全員でアルファベットのレタリングの勉強をしていると、君はこういうレタリングは上手いが普通の絵は隣りの生徒が上手いよと、誰も聞いてないのに、教師が勝手に喋る。
翌年、別の教師が美術を担当することになった。
自分の窓から見える風景画は赤い屋根の家も映えた絵になって、教室に掲示してもらえ、夏休みの課題の絵も含め、いつも別の教師からは褒めてもらえた。
それぞれ教師でありアーティストであるから個人の好み次第なのは仕方ないとしても、批評されると難しいし、生徒は惑ってしまいます。

図工から

授業中、校外に写生に行くことは多い。
工場見学させてもらって働く人の様子を描いたり、遠足で訪れた有名な寺の本堂を描いたりします。
理想の未来の街の様子を描く課題では、絵の上手な子は宇宙人のような見たこともない生物を想像して描けるので、鮮やかな色使いもあって鮮烈な印象です。
野原のような自然いっぱいの原っぱの絵や、ビルのいっぱい建った絵、便利さを表現したくて地図のようになっている絵もありました。
書道で二度書きは悪いとされますが、水彩画の筆遣いは水と絵の具の分量の技が魔法のようです。
さらに勉強を進めると、水彩絵の具の種類にもよりますが、薄い色から色を重ねる技法があったり、空を描く技法も面白いです。
画用紙の白を塗り残したり、平面の紙に光や影で表現したり、描き方は自由であって無限に表現の幅が広がります。


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